2011年10月6日木曜日

アップル スティーブ・ジョブズに捧ぐ

今から30年前か…NECのPC6001パピコンというコンピュータをイトコから貰った私は、それ以来パソコンとの付き合いが続く。当時の記憶媒体はカセットテープだった。NEC6601/8001/8801/9801/EPSON286とマシン遍歴は続き、後半はMS-DOSの世界だった。MSXにも手を出したが…。
私はプログラムやハードには疎いので、それらを使った様々な「夢」を負い続けてきた…。そして今から23〜4年前に「Mac」と出会う。

当時の印象は「何故にこれほど拗ねるのか?」だった。言う事を聞かないヤンチャ坊主…HDは無論ない、怒ると爆弾を出し止まる。具合が悪いと悲しい顔マークが出る。しかし途方も無く可愛くて、このMacと一生歩いて行こうと決めた。そしてそれ迄の大切なデータを積んでいたMS-DOSマシンを全て破棄した。


640KB、フロッピーディスク一台のマシンで、HyperCardやPageMakerやPhotoshopを動かしていた。何しろディスプレイは2階調の白黒のみ、グレースケール表示ができないのにデザインの仕事をしていた。

Macを今迄何台購入しただろうか?中古で売って中古を買った事もある。たぶんトータル30台近くは手にしたはずだ。現在も我事務所には古いマックを入れると9台程ある。実際使用しているのは3〜4台だが…。
昨日のAppleのプレスリリースは意外だった。あの完璧とも言えるプレゼンテーションを目指す企業が、どうにもお粗末なお披露目にしか見えなかった。ストリーミングもなく、画面に繰り広げられるプレゼン画像にも「今ひとつ美しさ」が足りないように感じていた。

そういうことだったのか…世界へ向けてのメッセージの裏で、もっと世界を揺るがす大きな出来事がリアルタイムに進んでいたのだ。私にとってMacは手足のような存在だ。これら無くして今の私は存在しない。この偉大なる未来創造装置は、確かに遠い未来を創造し続けて、驚く程的確にそれを現実化してきたし、今も尚その進化は止まらない。

Appleの創業者の伝記も何度も読み返した。様々な名言も今の自分を形成している。そしてふと気付くのだ。Macは素晴らしいマシンだが、それを創造し続けてきた「ある男」に惚れ続けてきたんだな…と。

「いつまでも一緒にいようね…」と信じていた愛する人を亡くしてしまったような、心にとてつもない穴が空いてしまった。そう遠くない時期に、この別れが来るとは思っていたが、実際その瞬間を迎えると、悲しくて仕方がない。

当然ながら一度も会った事はない。ただいつも手にするMacの裏側に、彼の思想がしっかり存在していて、その安心感の上で私は仕事ができたのだ。

名前は言うまい…彼が地球と言う素晴らしき人間社会に残した更なる未来と夢物語に心から感謝して…「私は…あなたのことが、今でも、これからも大好きです」。深謝!! 本名康友